
 

圧力計としての機能に加えて、マイクロスイッチ接点を組み込んだ製品です。即ち指示圧力を読み取れるのに加えて、予め設定した圧力値に達した時点でON(OFF)動作をさせるもので、ブザーや信号ランプの警報に用いたり、小型モーターバルブの開閉等に使用できます。また小電流用マイクロスイッチ付はシーケンサの制御にも使用可能です。
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結線方法について |
- 圧力スイッチと違って現場で圧力の指示が読み取れます。
- 設定用指針が設けられており、任意の設定位置での接点動作が可能です。
- マイクロスイッチはスナップアクションのため、指針コンタクト接点のようなチャタリングはありません。
- 圧力エレメントは指示用と接点用とが別々のため、相互干渉は全くありません。
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マイクロスイッチ接点付圧力計
ケース外観
「圧力スパン・等級・大きさ別 目盛分割表」はこちらをご覧ください。
注意事項
1.
接点にマイクロスイッチを使用しているため、接点の作動と復帰に独特の圧力差(接断差)があります。
最大12%F.S以内です。なお接断差は固定であって変更できません。
2.
標準は大電流用としていますから、シーケンサ入力には使用できません。ただし大きさ100φの製品に
限り小電流用も製作できますから、ご注文の際にご指定ください。(オーダー品)
3.
もし大電流用をシーケンサ入力に使用なさるときは、適当なリレーを介してご使用ください。
4.
電磁開閉器・ワット数の大きい白熱電球等ON・OFFにご使用の時はフラッシュ放電を防止のため
接点保護回路を用いてください。これは負荷の種類によって、定常電流と突入電流に大きな差が
あるためです。従って各機種の定格に充分配慮ください。特に誘導負荷は直流回路で問題が起きます。
●保護回路/例
(交直いずれにも使用可能)

小負荷AC回路では、CとRをシリーズにしたものを
Sにパラに入れた方がよい場合があります。
その場合、R :
数10〜100Ω、C : 0.05〜0.1μF |
直流回路のみに使用の場合はバリスタの代わりにダイオード使用もOKです。その場合、逆耐圧に充分余裕のあるものを用いてください。 |
●突入電流/参考例
リレー:約4〜5倍 モーター:約5〜10倍
白熱電球:約10〜15倍
ソレノイド:約10〜20倍
ご参考
1.
上限・下限呼称の原則
接点がONになる側の圧を基準にしてHまたはLと言っており、H.Lは次を原則としています。
連成計:圧の高い方が「H」、ゼロから下がって真空に近い方を「L」
真空計:真空度の高い方が「L」、
大気圧の方を「H」
2.
接点動作および作動圧(位置)について
上限用は圧が上がってON、下限用は下がってONとなります。接点作動圧の指定があったときは、
その点でONになるように調整して出荷いたします。もしOFF接点をご希望の場合は、
注文時にご指定ください。(目盛板にOFF記入)
3.
接続部の内部接点との関係
内部スイッチの接点形式SPDT(C接点)ですから、内部の配線は2線取り出し式以外は
全部C(コモン)を中心にHおよびLの3点接続を原則としております。
従って端子の選択でON・OFFいずれにも使用頂けます。
しかし上限式を下限式に、また下限式を上限式として使用のときは、
接断差分だけ設定位置の移動を要します。
結線方法
1.上限式1接点
H
圧力が上昇して設定圧に達すると接点が作動してその圧以上では回路がONになります。
作動図
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図1-1(ケーブル2Cまたは3C)
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図1-2(4Pコネクタ)
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図1-3(6P端子箱)
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2.下限式1接点 L
圧力が下降して設定圧に達すると接点が作動してその圧以下では回路がONになります。
作動図
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図2-1(ケーブル2Cまたは3C)
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図2-2(4Pコネクタ) |
図2-3(6P端子箱)
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3. 上下限式2接点
HL
上限式と下限式の双方を内蔵したもので、それぞれ接点が独立して作動します。
したがって下図のように各々が上と下でONになります。
作動図
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図3-1(ケーブル3C) |
図3-2(ケーブル4C)
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図3-3
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図3-4(7Pコネクタ)
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図3-5
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図3-6(同一電源)
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4. 上上限(下下限)式2接点
HH(LL)
上限式または下限式接点をそれぞれ2個内蔵したもので、その接点が各々独立して作動しています
から、
圧力差をおいて接点ONが2回路となります。
作動図

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1)上上限
図4-1
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2)下下限
図5-1
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図4-2
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図5-2
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図4-3
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図5-3
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